初めての投資が仮想通貨という人に知っておいてほしい大切な心構え

これから仮想通貨で初めて投資を始めるという人向けに、事前に知っておいてほしい心構えをまとめました。

まったく投資について知らない状態で仮想通貨投資を始めてしまうと、高い確率でカモにされてしまいます。ビギナーズラックでうまくスタートしたとしても、長期的に成功することは難しいでしょう。

あなたがそうならないために、少しでも役にたてば幸いです。

①仮想通貨投資の原資は必ず余裕資金であること

よく、「仮想通貨投資は、なくなってもいいと思える金額でやること」と言われますが、まさにそのとおり。

貯金を全部仮想通貨に突っ込むなんて、非常に危険です。それは漫画カイジの賭博師の世界です。

余裕資金で投資するべき理由は、精神的なストレスが少なく、正常な判断ができるから。

10万円を投資するのと、100万円を投資するのは、金額が大きい方がより勇気がいると思われるかもしれませんが、それは違います。

全財産の10万円を投資する方が、1億円の貯金があって100万円を投資するより、ずっと勇気がいります。

1億円持っている人が100万円が半分の50万円に減ったとしても正常な判断はできますが、全財産10万円の人が半分の5万円に減ってしまったら精神的に追い詰められて正常な判断はできないでしょう。

原資が大きければ大きいほど、期待できるリターンも大きくなりますが、原資が大きく減ってしまったり、仮想通貨の価格動向が気になって日常生活に支障をきたすようでは元も子もありません。

まずは、なくなっても諦めれる金額から始めましょう。

 

②投資は自己責任

これもうんざりするくらい聞くフレーズですが、仮想通貨投資の世界では誰もあなたのお金を守ってくれません

ましてや、仮想通貨の世界はまだ法整備も整い始めたばかりで、株式市場やFXに比べたら無法地帯です。

インサイダーもあれば、意図的な市場操作もあるし、詐欺的な情報もTwitterなどで簡単に手に入ってしまいます。

最近のニュースで記憶に新しいですが、仮想通貨の取引所さえも100%信用はできません。2018年1月下旬に、日本の大手の仮想通貨取引所であるコインチェックは約580億円相当の仮想通貨NEMを不正流出する事件が発生し、システム、セキュリティの見直しなどにより、2018年2月中旬の現在に至るまで、コインチェックの口座が凍結するということも起きています。(2月13日に日本円出金は再開)

このコインチェック事件から学べることは、「取引所に仮想通貨や日本円を預けていれば安心ではない」ということ。

仮想通貨の保存方法や、取引所の選択など、あらゆることを自分で考え自分で選ばなければいけません。

なぜなら、起きることすべてが自己責任だからです。誰かのせいにしたところで、何も返ってこないのです。

 

③他人の情報を100%信用しない。自分の判断を信じなければならない。

人の言うことを100%鵜呑みにしてはいけません。

仮想通貨界隈の有識者、インフルエンサー(例えばTwitterでフォロワーがたくさんいる人)、が発信する情報はもちろん100%信じてはいけませんし、

仮想通貨の世界では、仮想通貨の開発者や会社が発表する情報すらも嘘の情報や誇張した情報が含まれていることも多々あります。(最近特にICO詐欺が流行っています)

他人の情報によって、ある銘柄を買ったなら、売る時もその情報に従わねばなりません。そんな具合に他人に頼っていたら、ちょうど売り場になった時に、その情報源の人と連絡がとれなくなったらどうするのでしょうか。

要は、他人の情報に従っている限り、幸運にも一時的にうまくいくこともあるかもしれませんが、長期的に成功することはまずないでしょう。

他人の情報を参考にすることはよいですが、何でも自分で納得いくまで調べるようにしましょう。

 

④自分がよくわかっているものだけに投資をすること

「みんなが買っているから」「みんなが良いと言っているから」といった理由で、仮想通貨の銘柄を選んで買っていたりしませんか?

そのような他力本願な理由で買った銘柄の価格が暴落した時に、あなたは納得いきますか?

あなた自身がよく知っているものだけに投資するのが成功への道です。

わからなければ、自分で調べる。

仮想通貨の開発元はwebサイトを公開しており、自分たちの特徴や計画(ロードマップ)、ホワイトペーパー(WP)と呼ばれる事業計画書も公開しています。ソースが読めるならほとんどの仮想通貨はオープンソースでコードも公開しています。

「これだ!」と思えるまで自分で納得いくまで調べてから投資対象を選ぶようにしましょう。

 

⑤大金を手に入れたいなら分散投資はしない方がよい

投資といったら、とにもかくにも分散投資。「卵は一つのカゴに盛るな」といった有名な投資の格言もあります。

基本的に分散投資というものは、リスクを分散して資産を守るためのものです。

あなたは、資産を守るために仮想通貨投資をすると決めたのでしょうか?

そうであれば、分散投資を実践して、たくさんの銘柄に資金を分散して購入すべきでしょうが、もし、あなたが仮想通貨で資産を(株式投資とかよりも高いパフォーマンスで)増やしたいと考えているならば、分散投資にこだわらず、良いものを見つけたら、それに的を絞って資金を集中させる方法がよいと思います。

例えば、100万円で仮想通貨を1万円ずつ100種類買えば、そのうちいくつかは大きく価格が上がるでしょう。また、分散しているので大きく資産は減らないものの、大きく資産を増やすこともできないでしょう。

「良いものを見つけたら、それに的を絞って資金を集中させる」

これが短期間で大きく儲ける方法です。

ただし、そこには自分の判断は間違っていないという強い確信が必要なのと、大きなリスクも背負うことも忘れてはいけません。

集中とは破綻への最短の道でもあるからです。

大きなリターンを目指すならば、相応のリスクを負わなければならないということ。ローリスク・ハイリターンはありえません。

ローリスク・ローリターンなら分散投資、ハイリスク・ハイリターンなら集中投資、どちらか自分に合う投資スタイルを選びましょう。

 

⑥常に謙虚であれ。学ぶことをやめるな。

誰もが、好調な時は盲目になり、注意を怠ってしまいます。

仮想通貨市場では、放っておいてもほとんどの銘柄の価格が高騰する強気相場がしばしば訪れます。

強気相場では、皆がいつまでも価格が上がり続けると(そんなわけないのに)都合が良い方に考えてしまいがちです。

だからこそ、常に謙虚でいて、常に注意を怠らず行動することが大切です。

また、仮想通貨市場は特に最新のテクノロジーを採用していることもあり、情報の移り変わりが激しい世界です。

そのためには常に学び続ける必要があります。

仮想通貨に対して初心者であれば、まずはブロックチェーンやビットコインの仕組みなどの基礎知識を本などから学ぶ必要がありますし、基礎知識がある人でも、最新の技術やビットコインの開発状況、動向などを学び続ける必要があります。

 

⑦まず生き残れ。 儲けるのはそれからだ。

著名な投資家ジョージ・ソロスの名言です。

私が投資において絶対のルールとして守っているのは「いかなる場合も退場してはいけない」ということ。

投資というものは、いつチャンスが訪れるかわかりません。だからこそ、長期になればなるほど勝率が高いゲームなのです。

1年後に相場に大チャンスがきたとしても、それまでに資金が底をついて退場してしまっていたら、そのチャンスを手にすることはできません。

 

おわりに

今回挙げた7個の心構え以外にも、もちろん大切な投資の知識はたくさんあります。

「何が起こるかわからない」からこそ、「過去の歴史や教訓を学び、知識や知恵を身につけ、変化にできるだけうまく対処する」といった側面で、投資と人生はけっこう似たようなものだと思っています。

学んだことを投資や相場で実践し、反省点や不明点が出てきて、また学ぶ。これの繰り返しです。

学びには終わりがありません。